長野県諏訪市上諏訪小学校に16日、台湾スカウト連盟の関係者8人が訪れた。日本のスカウトや子どもたちとさまざまな交流事業を行う同連盟の研修旅行として来校。同校4年生57人と楽しく日本語で交流し、台湾の文化や言葉などを伝えた。

 同連盟では、交流事業のためにスカウトリーダーらが3年ほど前から日本語の勉強をしてきたという。今回、リーダーに日本語で教える体験をしてもらおうと、国際関係委員会委員の李佳惠さんらと親交のある手長神社(同市)の前島正宮司を通じて同校に相談して実現した。

 交流は学級ごと2回に分けて行った。グループに分かれて互いに自己紹介をした後、児童らはリーダーから台湾国旗の3色に込められた意味や中国語のあいさつなどを学んだ。このほか、台湾の伝統的な踊りも教えてもらい、みんなで楽しみながら台湾の文化に触れた。

 児童の1人(9)は「家族旅行で台湾に行った時は言葉が分からなかったので、教えてもらって良かった。楽しかったし、また台湾に行ってみたいと思った」と笑顔。李さんは「子どもたちと仲良くなれてうれしい。ぜひ台湾に親しみを持ってもらえたら」と話した。