長野県辰野町小野に工場があるアルミ積層複合板など製造販売の積水樹脂プラメタルは20日、開幕を控えた「第76回信州辰野ほたる祭り」(6月8〜16日)をPRする大型パネル12枚を町に寄贈した。

 寄贈は昨年に次いで2回目。今年は横1メートル、縦1・5メートルのものを7枚、横0・7メートル、縦1・15メートルのものを5枚寄贈。いずれも樹脂板をアルミ箔で挟んだ軽量の複合板(厚さ3ミリ)に、切り絵作家の浦野栄一さん=伊那市=が原画を担当した今年のほたる祭りPRポスターをフルカラーで印刷(ダイレクト加飾)している。

 同社は毎年協賛金を出して祭りに協力してきたが、入場制限のない4年ぶりの祭り開催となった昨年、自社製品で協力できないかと町に提案し、自社技術を生かしたポスターパネルを2枚製作して町に寄贈した。町民らに好評だったことから、今年は枚数を増やして寄贈した。

 この日は工場長ら3人がパネルの実物を持参して来庁。武用泰樹本社工場長は「自社の技術をお披露目する機会がなかったが、昨年のパネルは多くの人に喜ばれた。社員も地域に貢献できたとモチベーションも高まった」と話していた。

 パネルは町役場やJR辰野、小野両駅、町内の商業施設などに設置し、祭りのPRに役立てる考え。武居保男町長は「本格的に祭りを宣伝しなければいけない時期で、立派なパネルをいただいて感謝する」と話した。