秋の3連休を迎えた18〜20日、諏訪地方は県内外から訪れた多くの観光客でにぎわった。台風一過の青空が広がった19、20の両日は、家族連れやカップルなど大勢の人が足を運んだ。国が「Go Toトラベル」を開始し4連休だった昨秋ほどの混雑はなかったものの、爽やかな風の中で休日を楽しむ人の姿が見られた。一方、宿泊施設はコロナ禍の影響で厳しい状況が続いている。

 諏訪市近郊の霧ケ峰高原では20日、散策に繰り出す多くの観光客が見られた。ビーナスライン無料駐車場に止められた車両は多摩、品川、名古屋、京都などの県外ナンバーが大半。近くの霧ケ峰キャンプ場では、テントを設置せずに日帰りで行う「デイキャンプ」を楽しむ家族連れの姿が目立った。

 富士見町は、富士見パノラマリゾートのゴンドラや、富士見高原リゾートの天空カートなど一部施設の無料開放を県民限定で再開。2大リゾートはその効果もあり、19、20の両日は県内や近隣からまずまずの入り込みがあった。

 富士見高原リゾートでは19日、愛犬と外遊びを楽しむフェスがあり、マリーゴールドが一面に広がるエリアもにぎわった。「Go Toトラベル」があった昨秋ほどの人出はないが、「徐々に戻ってきた」と同リゾート。天空カートで向かう「創造の森」では秋の花が見頃で「空気が澄んで景色が美しくなる季節。身近な観光地でリフレッシュしていただければ」と、マイクロツーリズム(小さな旅)の広がりを改めて期待した。

 各地の観光客数はまずまずとなったが、宿泊施設は厳しい状況が続く。諏訪湖温泉旅館協同組合によると、例年、「敬老の日」を含むシルバーウイークは宿泊客数が増加する書き入れ時。個人客に加え、バスツアーなどの団体旅行が集中する時期だが、今年は新型コロナウイルスの影響で大型バスの運行がほとんどないため、例年通りの集客状況は見込めないという。

 諏訪観光協会によると、JR上諏訪駅構内の諏訪市観光案内所で受け付けた問い合わせ件数は3日間で約120件。4連休やGo Toトラベルがあった昨秋は前半3日間で約210件。問い合わせ件数は大きく昨秋を下回ったが、一方でここ数日の同協会ホームページへのアクセス数は、昨年同期より2倍ほど伸びているという。

 同協会事務局は「昨年より今年の閲覧数が増えているので、安心している。データを分析し、集客につなげたい」と話した。