5日夜に土石流災害が発生した茅野市高部で25日、約2週間ぶりに市災害ボランティアセンターを通じた市民ボランティア活動が行われた。中学生から60代までの茅野市民や市社協と災害時応援協定を結ぶ諏訪圏青年会議所(JC)のメンバー計44人が災害ごみの運び出しや泥出し作業を手伝った。市民ボランティアによる手作業の活動はおおむねめどが付いたため、同センターは同日で活動を終了した。

 13日以降、警戒区域内の復旧工事を優先し、災害時応援協定を結ぶ団体を中心に重機による支援活動を行っていた。25日は感染防止のため受け入れ人数を制限し、午前10時から午後3時ごろまで活動。下馬橋より上流の被災家屋や倉庫など12カ所でグループに分かれて作業した。

 自宅の被害は免れたが空き家など3棟が被災した女性(85)は、倉庫前にたまった泥の撤去を依頼した。泥は地面から70センチほどの高さまで積もり、倉庫の扉が開かない状態。ボランティアはスコップで掘ったり、土中からあふれ出た水をバケツでくんだりした。女性は「毎日片付けをしているが、とても私たちだけではできない。本当に助かる」と感謝した。

 近隣で起きた災害を見て「助けたい」と初参加した永明中学校3年の生徒(14)は被災現場を前に「非現実的」と感じた。同2年の妹(13)は力仕事の作業に「思っていたより泥が重くて大変」と話していた。

 諏訪圏青年会議所は重機で泥をかき出したり、軽トラック6台を持参して災害ごみを運んだりした。山岸卓三郎理事長(40)は「少しずつ片付いていると思うが、まだまだ災害の痕は残っている。被災者の皆さんは疲れており、少しでも元気づけられたら」と笑顔で汗を流していた。

 26日に予定していた市民ボランティア活動は作業が進んだため中止する。25日で市災害ボランティアセンターは閉鎖し、27日から「市社協ボランティアまちづくりセンター」に移行する。市ひと・まちプラザ内の市社協本部に設け、被災者からの相談や困り事に応じる。問い合わせは市社協(電話0266・73・4431)へ。