プロ野球ソフトバンクホークスの元投手、東方伸友さんら3人がコーチを務める野球教室が18日、松浦市今福町の青のまち松浦スタジアムであり、市内の小学生約40人が基本技術などを学んだ。
 ホークスの本拠地・みずほペイペイドーム福岡では3月から、球団と松浦市に加え、同市にアジフライの製造拠点がある水産品加工業の三陽(本社福岡市、長谷幸一郎社長)が手を組んだ新グルメ「鷹(たか)のアジフライ」を販売している。今回はスポーツと食の振興を図る関連事業。球団OBらを講師として派遣するNPO法人ホークスジュニアアカデミー(福岡市)の協力で実施した。
 教室は市内にある二つの軟式野球チーム「松浦少年野球クラブ」と「福島ブルーアイランズ」が参加。投手陣を担当した東方さんのほか、打撃は元内野手の黒瀬健太さん、守備は元外野手の日暮矢麻人さんからそれぞれ指導を受けた。
 その後はコーチ陣のノック体験があり、捕球し続けた選手が勝ち残るルール。最後は松浦市立志佐小5年の髙阪櫂士君(10)と同市立福島養源小5年の田口希空君(10)による決勝戦となった。それぞれの好プレーに大歓声が上がる中、11回目で髙阪君に軍配が上がった。
 締めくくりは全員で「鷹のアジフライ」に舌鼓。黄色のパッケージ裏には松浦市の鷹島が鎌倉時代の蒙古襲来(元寇(げんこう))で終焉(しゅうえん)の地であるという史実にあやかり「勝利の神風を巻き起こせ!」と記されている。フライにはカレー風味のソースがかかっており、子どもたちから「おいしい」と評判だった。
 福島養源小6年の西裕生君(11)は「コーチの人たちは一つ一つの動きのレベルが違った。バッティングは足をしっかり上げて遠くに飛ばすイメージを繰り返したい」と意欲に満ちていた。