約1年前、古里大村の大村中央産婦人科で初めての出産をした兵庫県伊丹市の糸井綾さん(27)。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)の人気キャラクターと一緒に同院を訪れ、支えてくれた医療関係者に改めて感謝の気持ちを伝え、荒木文明院長らに花束を手渡した。
 父の日などだけでなく、誰にでも感謝の気持ちが伝えられる日を提唱しようと、USJが2022年度から取り組む新しい記念月間「サンクス・ラブ・マンス」の一環。出張企画「Thanks Love Flower Shop 〜ありがとうに、きっかけを〜」に応募した糸井さんの願いが、全国数百件の中から選ばれた。
 糸井さんは昨年6月17日、長男の翔也ちゃんを出産。新型コロナ禍のため家族が立ち会えなかったが、約20時間の陣痛を支えてくれた医師や看護師、助産師らのサポートで不安な気持ちを乗り越えることができたという。
 今月13日、長崎県大村市水主町の同院駐車場であったイベントには、多くの親子連れが参加。米国の子ども向けテレビ番組「セサミストリート」のキャラクター、エルモとクッキーモンスターが披露する「ありがとう」をテーマにしたダンスに合わせて一緒に踊るなどして楽しんだ。
 糸井さんは「大きなけがや病気もせずに息子が1歳を迎えることが出来るのは、無事に取り上げていただいたおかげ。心に残る初めての出産を担当してもらえて良かった」とあいさつ。荒木院長と助産師の勘澤晴美さんに花束「サンクス・フラワー」を手渡した。
 荒木院長は「サプライズに驚いたが、スタッフの励みになりうれしい。今まで以上に安全安心なお産ができるよう、気を引き締めていきたい」と笑顔で話した。