長崎県は14日、県内の介護事業所の相談に応じて現場の悩み解決を手助けする「ながさき介護現場サポートセンター」を長崎市元船町の長崎BizPORT2階のリージャス長崎BizPORTセンター内に開設した。テクノロジーの導入や活用などによる生産性向上をワンストップで支援。機器の貸し出しや展示会も開く。
 県によると、県内の介護職員は2022年度に約2万8600人いたが、高齢化に伴い、26年度までに推計で新たに1470人が必要。働きやすい環境づくりやサービス維持の手段としてロボットや情報通信技術(ICT)の導入を検討する事業所が増えている。
 同センターは県が委託した麻生教育サービス(福岡市)が運営。事業所の生産性向上に関する相談に対応する。機器を2週間程度お試しで借りることも可能。セミナーや、テクノロジー機器の展示会なども開く。
 センター内では常時機器を展示し、定期的に入れ替える。この日は、赤外線で人の動きを感知して転倒を予測・通知するシステムや、声を聞き取りやすくして対話を支援するスピーカー、着用して介助に必要な動作を補助するパワーアシストスーツなどが展示されていた。
 県長寿社会課の中村直輝課長は「テクノロジーを効果的に使い、働き方改革や利用者と触れ合う時間につなげる過程を伴走支援できたら。ぜひ気軽に相談を」と呼びかけている。
 利用は電話での予約が必要。相談は対面かオンラインを選べる。開設時間は平日午前9時〜午後5時。8月13〜15日、12月28日〜1月4日を除く。同センター(電095・872・7916)。