父親になることは健康に良い、より幸せで長生きに、科学の教え

ナショナル ジオグラフィック日本版6/15(日)10:00

父親になることは健康に良い、より幸せで長生きに、科学の教え

父親になることは健康に良い、より幸せで長生きに、科学の教え

 そうした体の健康への恩恵があるためか、結婚していてもいなくても、子どもがいる男性は、いない男性よりも長生きすることが、いくつかの研究で明らかになっていると、米ブリガム・ヤング大学のウィートリー研究所ファミリー・イニシアティブ部長のジェイソン・キャロル氏は言う。

 父親になるとより体を動かし、健康的な食生活を心がけようと努力する傾向にあるのは、多くの男性がより大きな人生の意義を見出すためかもしれない。「父親になると、視野が広がり、新しいアイデンティティや目的意識を持つようになります。それによって人生における優先順位が変わり、自分の選択が重要な結果をもたらすと考えるようになるのです」

ストレスや未知の不安とうまく付き合うには

 とはいえ、父親業はかなり多くのことを要求され、それが大きなストレスの原因になることがある。

「子育ては楽しく、報いも大きい半面、厳しく困難でもあり、うつ状態に陥ってしまう危険性があります」と、米メリーランド大学で人間開発と定量的方法論を教える教授のナターシャ・カブレラ氏は言う。

 新しく父親になることに不安を感じ、押しつぶされそうになる人も多い。子どもが成長して思春期に入れば、また別のさまざまな問題が出てくる。こうした未知の領域に分け入るとき、多くの父親は激しい不安感や自己不信感に襲われる。

「子どもを養うためにより多く、より長時間働かなければならないという責任感を抱き、それが体の健康に多大な負担となることがあります」と、カブレラ氏は言う。

 ほかにも、子どもがパートナーとの良質な時間を奪い、結婚生活に問題を生じさせることがあると、ネルソン・コフィー氏は指摘する。

 そのため「父親を含む全ての親は、精神的にも肉体的にも、自分がどう感じているかに注意を払い、より健康でいるために努力する必要があります」と、米オハイオ州立大学の心理学教授で「全米家族関係評議会」の研究員であるサラ・ショップ・サリバン氏は言う。

「自分のことはつい二の次にしたり、またはそうしなければならないと感じたりするかもしれませんが、それでも十分な睡眠を取り、運動をして、『自分だけの時間』をできるだけ確保することが重要です。健康な親は、よりよい親となり、よりよいパートナーとなります」

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