13日開幕する夏の高校野球長崎県大会。注目校を紹介しているシリーズ「目指せ甲子園」。3回目は今大会第1シードで《14年ぶり》の夏の甲子園出場を狙う長崎日大高校です。

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春夏あわせて13回甲子園に出場している長崎日大。
今年のチームは、秋と春の県大会そしてNHK杯でも優勝し県内3冠を達成。悲願である夏の甲子園出場が見えてきました。

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加藤太陽主将:
「4冠っていうのはあまり気にせずに、どこまでもチャレンジャーの精神で一戦一戦、大事に戦っていくことで甲子園っていうのも見えてくるかなと思うので」

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長崎日大のピッチャーは3枚看板です。
三丸選手は、春の県大会の優勝投手で力強いストレートとスライダーで三振を奪います。
渡辺選手は、NHK杯の決勝で10イニングを投げ無失点におさえました。
そして、エースの西尾投手は18歳以下の日本代表候補です。
最速149キロのストレートとカットボールでバッターをねじ伏せます。

西尾海純選手:
「エースとしての自覚は持っています。自分について来いと」

指導するのは、社会人野球でもプレー経験がある山内部長です。
守備練習では、本番を想定し連携プレイの確認を繰り返し、基本に忠実な守備で自慢の投手陣を支えます。

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一方「得点力」はチームの課題。
県大会の決勝は、すべて1点差の接戦でした。
勝敗を分ける‟一球への執念”を、山内部長は繰り返し選手たちに伝えます。

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「やれって本当に、バントが嫌なの?じゃあ打てんのか俺らは。必死にくらいついて点取んだろうが、じゃあここで必死にやれよ、いいか!」
「はい!」

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1点でも多くもぎ取り、ピッチャーを援護したい打線でクリーンナップを務めるのがキャプテンの加藤選手です。磨いてきたミート力で、攻撃陣を引っ張ります。

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加藤太陽主将:
「今まではピッチャー中心で守り勝つ野球というか、ピッチャーが投げ勝ってっていう試合が多くて。打てれば本当に楽な試合には今までもなってたんですけど、打てないっていうのが課題だったので」

加藤選手には、もう一つ最後の甲子園にかける熱い思いがあります。
去年4月、病気で亡くなった母親の真紀さんは加藤選手の一番のファンでした。

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加藤太陽主将
「お母さんの遺骨を毎日持ち歩いていつも一緒に戦ってるんだっていう気持ちでいます。(今年は)最後のチャンスなのでお母さんを甲子園に連れていくっていう思いは強いです。」

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14年ぶりの夢舞台に向けて、準備は整いました。

西尾海純選手「自分的には早く始まってほしいなというか、早く甲子園決めたいなっていう気持ちでいっぱいです」

第一シードとして負けられない戦いに挑む長崎日大の選手たち。
1点を大事にする野球で長崎55校の頂点をめざします。

長崎日大は2回戦からの登場。
17日水曜日、佐世保商業・佐世保西・平戸高校の合同チームと、上五島高校の勝者と戦います。