43人が犠牲となった雲仙普賢岳の大火砕流から3日で32年になるのを前に、2日、長崎県島原市の全ての小中学校で、災害の教訓を受け継ぐ『6・3いのりの日』集会が開かれました。

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普賢岳災害で被災した島原第五小学校では2日朝、全校児童が参加して集会が開かれ、全員で黙祷を捧げました。

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学校では、保護者や地域住民などから当時の体験の聞き取り学習に取り組んでいて、2日は4年生がこれまで学んだ内容のうち『教訓にしたいこと』などを発表しました。

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4年生児童:
「大きい石が(母の)家の近くの道まで落ちてきたり、火山灰が沢山降ってきたそうです。こんな大変なことがこの島原であったと知って私はとても怖いと思いました」
「(今も)溶岩ドームが崩れそうになっていることを先生から教えてもらいました。いつもやっている避難訓練をこれまでよりも一生懸命やりたいです」

また、集会では当時、小学校の教師だった永石一成さん(68)が噴火の恐ろしさだけではなく、火山には恵みの側面があることを講話。
子どもたちは普賢岳がもたらすものについて改めて考えていました。