長野県内にも影響が広がっています。小林製薬の「紅麹」をめぐる問題。伊那市の酒造会社や茅野市のみそメーカーもこの「紅麹」を使っていたとして一部商品を自主回収しています。
小林製薬の紅麹原料が入ったサプリメントを摂取した人から腎疾患などの症状が確認された問題。
1人の死亡も確認され小林製薬は「因果関係」について調査しています。
また、この紅麹を使った商品の回収が全国で相次いでいます。
伊那市の酒造会社「仙醸」。「黒松仙醸 どぶろくロゼ」は、2018年から小林製薬の紅麹を着色のために使用し、県内外の小売店などに出荷していました。小林製薬からは連絡がなく予防的に25日から商品の販売を中止し、自主回収を始めました。
仙醸・黒河内貴社長:
「(紅麹は)天然由来の色の付け方で安心・安全重視で選んでいた。分からないことが多い。今回になって急に問題が出てきた。小林製薬などが調査しているので、どのロットに問題があったかなど(調査結果を)待ちたい」
また、茅野市の山高味噌の「信州甘口紅麹みそ」も自主回収を進めています。通信販売や首都圏の百貨店などで販売していて、およそ550個が対象です。
このほか、諏訪市のみそメーカー「竹屋」も「塩ひかえめ紅麹仕立て」の自主回収を発表していて、県内企業では少なくとも3社に影響が出ています。
なお、いずれもこれまでに健康被害などの報告はないということです。