松本市など4県で山あいの一軒家が狙われた強盗事件で、複数の事件で携帯電話が奪われ、現場近くに棄てられていたことがわかりました。

栃木県日光市で起きた強盗事件では、被害者のキャッシュカードから現金を引き出そうとしたとして、ベトナム人のホアン・フー・ホア容疑者(25)が窃盗未遂の疑いで逮捕されました。一緒にいたマイ・バン・シー容疑者(23)も不法滞在の現行犯で逮捕されました。

捜査関係者によりますと、被害者の男性(75)はカードとともに携帯電話を奪われていて、現場近くで携帯電話が棄てられていたことがわかりました。男性の口座からは複数ヵ所のATMで数十万円が引き出されていたということです。

一方、栃木以外の複数の強盗事件でも同様に携帯電話が奪われ、現場近くに棄てられていたことがわかりました。犯人が事件の発覚を遅らせるため携帯電話を奪って捨てた可能性があるということです。

このほか、それぞれの現場には、よく似た足跡が残されていたほか、ホア容疑者ら2人が使っていた車と似た車が各地の防犯カメラに映っているのが確認されています。

長野県警は、栃木・群馬・福島県警と合同捜査班をつくり、2人が4県の強盗事件に関与したとみて、さらに詳しいいきさつを調べています。