東京のGI連続開催直後のレースだが、秋以降に向けて賞金を加算しておくために実力馬が参戦してくることもしばしば。近10回だと、ジャスタウェイ、エイシンヒカリ、サトノアラジン、ルージュバック、サラキアら後にGIで活躍する馬がここで連対している。

1.4歳馬が圧倒的

 過去10回で、4歳馬が[6-5-4-21]で複勝率41.7%と圧倒的な成績を残している。対して、5歳馬は[3-2-2-35]で複勝率16.7%、6歳馬は[1-3-3-30]で複勝率18.9%、7歳以上馬は[0-0-1-41]で複勝率2.4%。

2.前走敗れた馬が巻き返す

 過去10回で連対した20頭中、12頭は前走で5着以下だった。重賞以外で敗れていた馬がここで激走してくるケースは多くないが、前走が他場のGIIやGIIIだった馬が変わり身を見せてくるケースは多い。

3.前走の上がりに注目

 過去10回で、前走の上がり3ハロンタイムが1位だった馬は[0-3-2-17]と勝ち切れていない。2位だった馬も[1-1-0-14]、3位だった馬も[0-1-0-10]と目立たない。近走道悪で行われることが多かったこともある程度影響していそうだが、速い上がりを使ってきた履歴は、今回に関してはあまり強調材料とはならない。

 ルージュエヴァイユはここ2走二桁着順が続いているが、2走前は重馬場、前走は直線でスムーズさを欠いた結果で敗因は明確。それ以前の勝ちっぷりからして能力が重賞クラスにあるのは間違いなく、ここで改めて期待したい。