(株)YGGホースクラブが桜花賞(3歳牝・GI・芝1600m)のスウィープフィート(牝3、栗東・庄野靖志厩舎)でJRA・GI初制覇を狙う。

 YGGホースクラブは「(株)荻伏レーシング・クラブ」、「(株)ブルーマネジメント」などが前身となっている。荻伏時代には91年の目黒記念など重賞4勝のカリブソング、95年のダービー卿CT覇者のオギティファニーを輩出。ブルー時代にはGI級競走を7勝したブルーコンコルド、06年阪急杯で松永幹夫元騎手最後の重賞勝利のパートナーとなったブルーショットガンが出た。18年4月に現在の社名に変更。看板馬はドライスタウトで、21年の全日本2歳優駿など重賞を3勝している。

 桜花賞にはスウィープフィートが挑む。父スワーヴリチャード、祖母がスイープトウショウという血統馬。22年のサマーセールで今となっては不思議な350万円(税抜)で取引された。未勝利戦を勝った後、白菊賞が2着、阪神JFが7着、エルフィンSが2着。なかなか賞金を加算できなかったが、武豊騎手と初コンビを組んだ前走のチューリップ賞を大外一気で制し、一気にクラシックの主役候補へと浮上した。

 YGGホースクラブは荻伏、ブルー時代も含めJRA・GIでは91年天皇賞(秋)のカリブソング、07年と08年のフェブラリーSのブルーコンコルドの2着が最高着順となっている。今回は03年皐月賞のブルーコンコルド以来、21年ぶりとなるクラシック参戦。ここで悲願のビッグタイトル獲得を期待したい。