スポーツソックスの製造販売や繊維素材の開発を行う鈴木靴下は、ECによる直販事業を強化している。時代のニーズを追うのではなく、消費者が求めるウォンツを追求し、直販での収益モデルを確立させたい考えだ。数年先を見据え、販促を強化していく。

現在、売り上げの大半を卸販売が占めている。数年前から、直販の売り上げも伸長している。直近では、直販売り上げが全体の2割に拡大した。今後も、商品開発を武器に、直販の売り上げを上げていく。

ECは2007年から開始した。その後、2013年にアマゾン、2015年に楽天市場でモール展開も開始。2016年には、自社ECサイトをリニューアルし、現在に至る。これまで、自社ECサイトやモール展開では、販促企画や広告投資をほとんど実施してこなかった。

販促や広告に頼らなくても、商品開発力に自信があった。これまでも新商品はテレビや雑誌で多く紹介され、その影響が、同社の認知や売り上げ拡大に寄与してきた。「紹介される内容や媒体によって、影響は異なるが、金額的に数百万円規模から千万円単位で動くこともあった」(鈴木和夫社長)と話している。


米ぬか商品は、テレビや雑誌で紹介

メディアへの露出が売り上げ拡大に寄与する要因となっているが、今後は「当社自らが発信していくことも必要」(同)と話している。

新型コロナウイルスの影響が、経営方針を見直すきっかけになったほか、「当社のECサイトで購入する顧客が増え、ダイレクトにユーザーの声が届くようになった」(同)。顧客の声がECを強化する理由の一つになっているという。

直販事業の強化にはじっくり取り組む考えだ。「開発する商品の軸を広げつつ、スタッフもいずれ増員したい。3年以内には、商品の展示場兼店舗を作り、同時にEC事業部も立ち上げる」と意気込む。

売り上げが上がった分は、従業員に還元できる経営体制にしていくという。


「鈴木靴下 web shop」
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