主人公は影で、存在感が全くない。しかし、光の存在が大きいほど、影の力が大きくなる――。これは、2009年に週刊少年ジャンプで連載され、テレビアニメにもなった『黒子のバスケ』のことです。いまさらながらハマっており、最近の休日は「黒子くん」一色です。

私はこれまでアニメを見ない主義でした。しかし、コロナ禍で180度変わり、今はアニメを見たり、漫画を読んだりする機会が増えました。ただ、私が見るアニメで重視しているのは「学ぶ」という1点のみ。ストーリー性や面白さも選定条件に入っていますが、「学ぶ」が95%です。

さて、『黒子のバスケ』の内容ですが、主人公の黒子テツヤが誠凛(せいりん)高校のバスケ部に入るところから物語は始まります。具体的な内容はひかえますが、黒子テツヤは、中学時代「幻の6人目(シックスマン)」とされた存在を消すことができる「影」の選手。同じく最強とされた5人の選手と一緒に、全国大会を3連覇した強豪校「帝光中学」で活躍していました。そんな最強とされた6人の選手が、それぞれ別の高校に進み、切磋琢磨していく物語です。

面白いのは黒子テツヤの設定が「影」の選手であり、能力値が決して高くないところ。ただ、一緒にプレイする選手が強ければ強いほど、自身のスキルや能力が異常に高くなり、試合を勝利に導きます。

従来の主人公設定は、各場面の前面に出て、苦労・挫折を繰り返し、強くなるというのがセオリーです。しかし、黒子テツヤの設定は「影」であり、選手を支えることに徹する主人公です。

私はこのアニメを通して、取材先でもこうした社長がいることに気が付いたり、組織的な役割分担を学んだように思います。