楽天グループ(楽天)はこのほど、自社配送サービス「Rakuten EXPRESS(楽天エクスプレス)」を終了することを明らかにした。日本郵便と物流事業を行う合弁会社の設立を発表しており、今後は新会社で順次、配送を行っていく計画。一部メディアで「5月末のサービス終了」「一方的に委託先の契約解除」と報じられているが、「その事実はない」(広報)と言う。委託先の配送会社と協議を始めており、配送の終了時期については、配送会社や荷物の状況などを勘案して決めていくと説明する。

「Rakuten EXPRESS」は楽天が運営する配送サービス。楽天グループで生活用品や日用品を取り扱う「Rakuten24」などの直販店舗、オンライン書店「楽天ブックス」、ファッション通販サイト「Rakuten Fashion」、家電ECサイト「楽天ビック」、「楽天スーパーロジスティクス」で担う「楽天市場」の出店店舗の一部商品を対象に配送を行っている。2016年からサービスを開始し、委託先を活用するなどして配送網を拡大。人口カバー率は63.5%になっていた。

ただ、楽天は3月、日本郵政との資本業務提携を発表し、さらに4月には日本郵便と物流事業を行う合弁会社を設立すると発表した。新会社で物流DXプラットフォームを構築すると説明していた。楽天単体での配送サービスの提供を止めていく事業方針の中で、「Rakuten EXPRESS」の終了を決めた。

「Rakuten EXPRESS」のサービス終了時期については明らかにしていない。ただ、「『Rakuten EXPRESS』としてお預かりした荷物は最後まで責任を持ってお届けする。配送の完了をもって、サービスが終了となる」(同)と話す。なお、「Rakuten EXPRESS」で配送していた商品は日本郵便を含む他の大手キャリアが配送することになる。