ハーブ専門店「enherb(エンハーブ)」を展開するコネクトは、実店舗での接客を生かしたEC展開により、コロナ禍でも売り上げが成長している。2020年12月期のEC売上高は、前期比227%増と大幅な増収となった。ECサイトの改修、オンラインカウンセリング、SNSを生かした取り組みで新規と既存ともに利用が進んだ。最近では、コロナで不眠・不安を抱える男性や、PMS(月経前症候群)、妊活中の女性がハーブを利用する機会も増えているという。弥富洋子社長に話を聞いた。

――店舗とECサイトで行っている施策について聞きたい。

当社は実店舗を主力としており、6月現在、関東を中心に33店舗を展開しています。近年は、店舗運営を生かした通販にも力を入れています。

ハーブ専門店「エンハーブ」は、百貨店や商業施設を中心に展開しています。親身な接客を強みに、利用者の心身状態をカウンセリングした後、商品選定を行い、販売しています。最近は、ルミネへの出店を積極的に行い、20代を中心に若い世代にハーブの認知を広げ、利用も薦めています。

通販は店舗を生かしたオムニチャネル戦略をとっています。コロナの影響から、店舗で商品を購入していた顧客が通販サイトを利用する機会も増えました。2020年10月には、ECサイトの改修を行い、アプリ開発やオンラインカウンセリングを導入しました。定期購入も今年1月から開始しています。店舗同様の接客や施策がECで行えるかが鍵とみています。


コネクト 弥富洋子社長

――コロナで売れ筋に変化は?

当社の強みである多種多様なハーブをブレンドしたオーダーメード品が最も売れています。コロナで販売に変化も起こっており、特に、睡眠やダイエット系のハーブが店舗でも通販でも売れています。睡眠は、「ぐっすりおやすみしたい時に」という商品名のブレンドが売れています。2021年1〜3月の売り上げを前年の同期間実績と比べると237%増となりました。ダイエット系では、「最強のアタシ」という商品名のブレンドが伸長し、こちらも前年の139%増となっている状況です。


オーダーメードのため、店舗は単品ハーブが数多く並ぶ

睡眠系ハーブの需要の高まりは、コロナの影響でストレスや不安を抱える人が増え、眠れないと訴える人が増えたものと分析しています。こうした影響で、男性がハーブを利用する機会が増えているのも特徴です。他にも、ホルモンバランスの乱れからくる生理痛やPMS、更年期、妊活、不妊といった悩みを持つ女性がハーブを利用しています。

ハーブを利用する人は従来、自然なものを使いたいとするユーザーがメインでした。しかし、近年は自分の身体は自分で整えるというセルフケア市場が広がっています。この流れがハーブ市場にも及んで利用者が増えている印象です。ハーブティーなどがもたらす自然派志向だけでなく、ノンカフェインや癒やし、代替医療と捉える人が増えていると思われます。

――今後の取り組みは?

今年の秋頃には、オンラインでのカウンセリングに加え、通販でもハーブのオーダーメード品を継続購入できるよう準備しています。当社の強みは、多種多様なハーブをパーソナライズするオーダーメードの販売にあります。これらがEC展開できることで、実店舗と同等の接客や販売が可能になります。

一方で、EC展開は薬機法により、情報訴求に制限があります。特集やコンテンツ強化には日々取り組んでいますが、実店舗を絡めた施策が必須となります。

ハーブは体感してもらうことが何より重要です。店舗での試飲や身近なものから試してもらうように働きかけて、ハーブやアロマが生活の一部になるよう販促と普及活動にまい進していきます。


ハーブ専門店「enherb」
https://www.enherb.jp/shop/default.aspx