スポーツ用品の製造卸売を展開するエスエスケイはこのほど、米国市場でSSK野球用品のD2Cモデルを展開する100%子会社SSK USA LLCにおいて、EC販売をスタートした。現地パートナー企業が持つノウハウとSSKの専門知識の双方を活かし、D2Cモデル成長のスピードアップを図る。

エスエスケイは2021年4月、米国に100%子会社SSK USA LLCを設立。同時にEC&フルフィルメント機能を持つ現地パートナー企業と提携し、グラブとバットを主力としたSSK野球用品のアメリカ市場におけるD2Cモデルにチャレンジしている。

ソーシャルとグラスルーツで顧客と直接コミュニケーションし、ECへ誘導し、3年目に黒字化を目指すとしており、フルフィルメント機能、EC・マーケットプレイスを含むオンラインビジネス、デジタルマーケティングの3つの領域で現地パートナー企業と業務委託契約を結び、2021年7月から米国内でEC販売をスタートした。現地パートナー企業が持つデジタルマーケティング、EC、カスタマーサービスのノウハウと、開発、製造、サプライチェーン管理におけるSSKの専門知識という双方の強みを有効に活かし、成長のスピードアップを図るとしている。

商品は、アメリカ市場で評価の高い木製バット、ノックバット、グラブが主力。グラブは、小ロット短サイクルでの生産が可能な自社工場のメリットを最大限に活用し、D2Cの直接的なコミュニケーションで得たユーザーのニーズを素早く反映した商品などで、販売拡大を目指す考え。

グラスルーツでは、メジャーリーグの若手選手をイメージキャラクターやインフルエンサーとして活用。プロフェッショナル(MLBとマイナーリーグ)、アマチュア(スクール、アカデミー)、トラベルチーム(リーグ、ショーケース)のチームをターゲットに、デジタル(SNS、YouTube、TikTok)を中心に積極的なコミュニケーションを展開する。

現地パートナー企業は、「SSKブランドは、多くのMLB選手が好んで使用しているブランドであるにも関わらず、販路に対しての整備ができていないところに我々のノウハウが活かせる魅力を感じました。新たに取り組むD2Cモデルでは、ユーザーと直接的な関係を築き、より効果的かつ頻繁にコミュニケーションをとることができます。私たちは、SSKブランドをこの地域のすべての選手、コーチ、連盟に広げていくことに尽力し、今後10年間で、米国で最高のブランドの1つになるという夢を一緒に実現したい」と述べ、この業務委託契約について意欲的に取り組みをスタートしている。

同事業の責任者となるエスエスケイ取締役事業推進本部長の安井浩二氏は、この新たな挑戦について、「1980年にSSKアメリカインクを設立して、40年超。その間、世界の連盟、ナショナルチームのオフィシャルサプライヤーとして実績と経験を積んできました。特にWBSC(世界野球・ソフトボール連盟)との四半世紀に及ぶサプライヤー契約を経て、公式試合球として世界の大会でSSKのボールが使用されるまでに至りました。アメリカ市場では高品質なバット、グラブが、MLBのトップ選手から高く評価されていたにも関わらず、一般消費者に対しての販売戦略を確立できませんでした。このたび、デジタルを得意とするパートナーと協働し、チーム・選手と直接的継続的なコミュニケーションを取れる販売戦略に大きくシフトできます。今後5年間で年間1000万〜1500万ドルのビジネスに育てたい」と述べ、意気込みを表した。