清酒や化粧品の製造・販売を手掛ける白瀧酒造のEC事業は、2021年6月期のEC売上高が前期比20%増となるなど好調だ。10月4日には、利便性のさらなる向上を目的に、自社ECサイトのリニューアルを行った。

新潟に酒蔵を構える白瀧酒造の酒造りは、安政2年(1855年)に越後湯沢で始まったそうだ。雪国の越後湯沢では、冬に降り積もった雪が、雪どけ水となり、50年ほどかけて美しい地下水になるのだという。同社の日本酒は、そうした水を「仕込み水」として採用している。


酒づくりの様子

同社の看板商品は、水のようにやわらかな口当たりの日本酒「上善如水」シリーズだ。その他、季節限定の商品や、ギフト用商品の注文も多いという。2009年からは化粧品の販売も手掛けている。

今年10月には、自社ECサイトをリニューアルした。「従来は、日本酒と化粧品を、それぞれ異なるECサイトで販売していた。『一緒に購入できるようにしてほしい』という顧客の声が増加したことから、より便利に利用してもらうため、カートを一本化した」(広報担当・松村舞子氏)と話す。


リニューアルしたサイトのトップページ

リニューアルでは、公式ホームページ(ブランドページ)をオンラインショップに統合。顧客の利便性を高める「マイページ機能」も追加した。マイページでは、「お気に入り登録」「発送先複数登録」「再購入」が行えるようになった。リニューアル記念として、同サイトで使用できる500円オフクーポンも付与している。同社のスキンケア商品を会員限定価格で試用できるキャンペーンも2022年3月まで開催している。今後も会員限定のサービスを拡充させていくとしている。

同社の2021年6月期のEC売上高は、前期比20%増となった。2020年6月期も前期比4%の増収となっていた。同社では2020年の初めから、EC事業への本格的な注力を開始、EC事業の拡大を目指すチームを強化したという。ちょうどそのタイミングと、コロナの影響による需要拡大が重なり、大幅な増収につながったとしている。


1カ月ごとに季節の移ろいを楽しめる「上善如水」を発売(2021年のラインアップ)

同社では、顧客とのコミュニケーションツールとして、公式LINEアカウントの運用にも力を入れている。2020年6月に同アカウントを開設し、現在の登録者は約2万4000人となっている。LINEでは、毎月プレゼント企画も実施。「LINEに登録しておくだけで、毎月プレゼントが当たるチャンスがある」という点が好評だという。

同社はコロナ以前、多数のリアルイベントに参加し、ファンとの交流を図っていた。今後は、リアルの接点においても、LINE登録の呼びかけを行うなどし、長期的なつながりを築いていきたいとしている。


「白瀧酒造オフィシャルショップ」
https://www.jozen.co.jp