カネカのグループ会社であるカネカ食品は、パン専門のECモール「ぱん結び」を開設し、全国のパン販売店を救済している。EC運営に不慣れな事業者でも利用できるよう、出店や運用のサポートを強化。有名パン販売店が出店することでECモールの売り上げは拡大している。
 
カネカ食品は、全国のパン販売店にパンの原材料や関連機材を販売している。コロナ禍で取引先のパン販売店の売り上げが減少していることを知り、ネット販売を支援するため、パンに特化したECモールを2021年10月に開設した。
 
「取引先のパン販売店から『コロナでイートイン利用が制限され、売り上げが下がって困っている』と相談を受けた。何か救いの手を打たなければと思った」(カネカ Foods & Agris Solutions Vehicle統括グループ EC企画・野崎正道氏)と話す。


▲カネカ Foods&Agris Solutions Vehicle統括グループ EC企画 野崎正道氏

「ぱん結び」に出店するパン販売店は、注文が入ったら購入者に商品を発送するだけで良いという。ネット利用に精通していないパン販売店でも簡単に運用できる仕組みを構築した。
 
商品発送に必要な梱包材などを定期的にパン販売店に提供している。店舗の繁閑期に合わせて、日別の販売数を制限できる「日別販売在庫」機能も提供している。
 
「パン販売店の店主は1日中パンを作っている。ネット利用に苦手意識を持つ人も多い。そのため、なるべく手間の掛からないECモールにする必要があった」(同)と話す。

サポート体制を整えたことで、多くの有名パン販売店も出店してくれた。毎日、300種類のパンが並ぶことで有名な千葉・松戸市の「Backstube Zopf(バックシュトゥーベ ツオップ)」や、有名ゲームにも登場している岩手・盛岡市の「福田パン」などが出店している。
 
ECモール構想段階から、地道に営業活動を続けてきたことも、有名パン販売店の出店につながった要因だという。
 
「カネカ食品は全国に20以上の支社がある。営業員がパン販売店に伺った際に、オンラインでつないでもらい、私たちが『ぱん結び』を提案する機会を作ってもらった。多くのパン販売店に営業提案できたことも重要だった」(カネカ食品販売促進統括本部・村上絢香氏)と振り返る。


▲カネカ食品販売促進統括本部 村上絢香氏
 
今後もカネカ食品のグループ力とサポート体制を強化し、出店店舗の増加につなげていく。


「ぱん結び」
https://pan-musubi.jp/