ネットショップ作成サービス「Atouch(アタッチ)」を提供するIRISデータラボはこのほど、直近3カ月以内にECサイトを利用した男女を対象に実施した「ECサイトに関する実態調査」の結果を公開した。約9割がカートに入れた後に購入をやめた経験があることなどがわかった。

IRISデータラボは、20代〜40代の男女を対象にしたECサイトに関する調査を実施した。本調査に先がけ、3000人を対象にECサイトの利用の有無を尋ねる事前調査を行ったところ、「複数回利用した」が54.2%、「1度だけ利用した」が12.0%と、直近3カ月間での利用率は66.2%だった。



このほど結果を公開した「ECサイトに関する実態調査」は、事前調査で直近3カ月以内にECサイトを利用したことのあると回答した全国の20代〜40代の男女600人(各年代100名)を対象に、5月10日〜5月11日に実施したもの。

1カ月あたりのECサイトの利用頻度を尋ねた問いでは、全体では「1日1回以上」が13.7%、「2、3日に1回程度」が12.0%、「1週間に1回程度」が17.0%と、42.7%が「1週間に1回以上」ECサイトを利用している結果となった。20代では54.5%の人が「1週間に1回以上」利用している一方、40代では「1カ月に1回程度」が最も多く32.5%となっており、年代間で大きな差があることもわかった。



1カ月のECサイトの利用金額を尋ねた問いでは、全体では「2001円〜4000円」が最も多く、31.0%だった。次いで「〜2000円」が23.7%ととなり、半数以上が4000円以内の利用であることがわかった。年代別で見ると「1万1円〜」は30代、40代が約15%である一方、20代は9.5%に留まった。前問の利用頻度においては20代が最も多かった半面、1回あたりの利用金額は年代が上がると大きくなっていることがわかった。



ECを利用する際の不満を尋ねたところ、全体では「送料が高い」が42.5%と最も多かった。次いで「サイズ感・手触りなどがわからない」が32.0%だった。「ECサイトを利用する際の不満はない」と答えた人は21.7%にとどまり、全体の約8割が不満を抱えながらECサイトを利用していることがわかった。結果を性別でみると、「会員登録が面倒」では男性が10.3%に対して女性が18.3%と約2倍となっており、女性の方が不満に思っていることが判明した。



ECサイトを利用する際に、カートに入れた後に商品購入をやめた経験があるかを尋ねた問いでは、「複数回ある」が79.8%、「1度のみある」が7.2%と、合計で87.0%もの人がカートに入れた後に購入をやめた経験があることがわかった。「ある」と回答した人に、その理由を尋ねたところ、「会員登録・設定が面倒派」「カートに入れた後に商品吟味派」「カートに入れた後に金額吟味派」の大きく3つのパターンがあることが判明した。



「会員登録・設定が面倒派」としては、「商品選択後に会員登録が必要となり面倒」(40代男性・宮城県)、「会員登録が必要な有料サイトだったから」(20代男性・埼玉県)、「支払い設定をするのがめんどうだったから」(30代女性・北海道)、「メルアドが違うだのパスワードが違うだのちゃんと入力しているのに進まなくて面倒になった」(40代女性・福島県)などの声が見られた。

「カートに入れた後に商品吟味派」は、「とりあえずカートにキープしておいて、他に欲しい物が見つかったから」(30代女性・神奈川県)、「レビューを最終確認した時、マイナス意見があったから」(40代女性・群馬県)、「お気に入りとしてカートに入れますが、Youtubeなどで商品情報を詳しく調べた結果、買わないことが多々あるから」(20代男性・東京都)などの意見があった。

「カートに入れた後に金額吟味派」では、「商品選択後に他のECサイトの方が安い事に気付き購入をやめた」(30代男性・群馬県)、「やっぱり家計のことを思うと無駄遣いだと思ったから」(20代男性・東京都)、「最後になって送料がかかることを知って取りやめることはある」(40代男性・石川県)、「ポイント利用の可否、クーポン利用の可否などが当初の思惑と異なっていた為」(40代男性・広島県)といった意見があった。

これらを踏まえ、ECサイトの利用率アップや離脱率ダウンのためには「会員登録の簡略化」や「送料なども含めた総額表示」をしっかり意識することが重要であると推察している。

また、その他の意見として、「決済手段が代引きや振込しか無かったから」(20代女性・広島県)、「ポイントサイトを経由するのを忘れた」(40代男性・広島県)、「ほしい商品の在庫がなく取り寄せとなり、ほしい時にすぐ届かなかったから」(20代女性・福島県)なども見られた。