東京都医師会副会長で「平成立石病院」理事長の猪口正孝氏が8月8日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。新型コロナ第7波の状況について解説した。

※画像はイメージです

東京都の感染者数のピークアウトは近い

飯田浩司アナウンサー)先生は東京都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で分析を行う専門家でもいらっしゃいますが、第7波の状況についてはどうご覧になりますか?

猪口)よく増加比という話をするのですが、先週の7日間の感染者数と、今週の7日間の感染者数を比べる。7月11日の時点では239%になっているのです。1週間で2倍になって、倍々と増えているのに対し、(現在は)104%です(編集部注:2022年8月8日の放送時点)。ほぼ横ばいに近いところまできた。まだ100%よりは上ですので、もう少し増える可能性は残っていますけれども、ほぼピークに近いところまできているのではないかと思います。

40歳以下の感染者が重症化する割合は1万人に1人

飯田)現在、訴えたいことは何ですか?

猪口)オミクロン株は、それほど重症化率は高くありません。モニタリング会議でも話をしていますけれども、40歳以下の方たちが重症化するリスクは、1万人に1人くらいです。60代以上の方になると0.2〜0.4%くらいまでの間で動きますが、40代と60代を比べると重症化リスクは20倍くらい違います。

飯田)40代と60代では。

猪口)若く、合併症の病気をお持ちでないような方たちは、陽性になっても慌てずに様子を見てください。医療機関等に殺到するというよりは、落ち着いた行動を取っていただきたいと思います。

猪口正孝氏、飯田浩司アナウンサー

BA.5に対しても70%の重症化予防の効果がある新型コロナワクチン

飯田)現場でご覧になっていて、ワクチン接種の回数によって症状は違うのでしょうか?

猪口)2回〜3回以上打っていると、症状が軽くなっているという方が多いです。それは実感としてあります。

飯田)私自身も7月末に感染したのですが、3回目の接種を終えていました。その時点ではだるくて何もする気が起きませんでしたが、熱は38度まで上がらず、かなりおだやかな症状で治まりました。だるさも1〜2日で治まりました。ワクチンを打っておいてよかったのではないかなと思ったのですが、その辺りの症状の違いはあるのですか?

猪口)BA.5が流行してから「ワクチンが効かない」というような話が流れて、「副反応が嫌だから打ちたくない」という若い人もいるようです。感染予防に関しては、効果として5割弱くらいなのですけれども、重症化予防に関しては70%くらいあるだろうと言われています。死亡リスクや重篤化リスクに関しては90%以上あると言われていますので、やはり打つと症状が軽く済むということは実際にあるのではないかと思います。