元内閣官房副長官で慶應義塾大学教授の松井孝治が11月30日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。立憲民主党の代表に就任して1年が経過した泉健太氏について解説した。

共同通信加盟社編集局長会議で講演する、立憲民主党の泉健太代表=2022年10月21日午後、東京・東新橋の共同通信社 写真提供:産経新聞社

立憲民主党・泉代表、就任から1年

11月30日で立憲民主党の泉健太代表は就任から1年となる。共同通信社のインタビューに応じた泉代表は、衆院選目標として次回、与野党伯仲の構図に持ち込んだ上で、「次々回の選挙で政権交代を目指す」と表明した。

飯田)見出して「次々回の選挙で」と言うと、「次の次」と思えますが、現実的なところを示したのでしょうか?

松井)泉健太さんの彼らしいところです。率直であり、正直に言うとそうなのでしょう。しかし、その辺りがいいところであり悪いところでもある。

「次の次の選挙」という言い方は一般の有権者には通じない 〜正直すぎる泉氏

松井)「次の次」と言われても、一般の有権者にはピンときません。本当はそうだと思います。

飯田)現実を見れば。

松井)確かに、2年〜3年で政権を目指せるような状況ではないと思います。私が政治家になったのは2001年ですが、その当時、亡くなった仙谷由人さんから「10年計画で政権につけるような政党になろう」と。「松井も力を貸せ」と言われて、かつての民主党に参加しました。

飯田)そうでしたね。

松井)実際にその8年後に政権交代がありましたが、少し早かったのかも知れません。成熟していなかった。正直に言うとそうだと思います。

党内部に対して「次の次」という計画で立て直す

松井)しかし、それでは一般の有権者からは悠長に見られてしまいます。一般の有権者は日々の生活で苦しく、大変だというときに、あまり悠長なことを言っていると「どこを見て政治を考えているのか」という話になってしまう。

飯田)有権者からは。

松井)内部で「次の次」というくらいの計画で党を立て直し、党の気風から全部変えなければいけないと思いますよ。

泉代表は「あざとさ」を勉強するべき

松井)しかし、それを公に言うのは正直すぎると思います。かつての枝野さんのような「あざとさ」を勉強した方がいい。

飯田)あざとさを。

松井)私は枝野さんのあざとさには批判的でした。毎日、閣議のような感じで「私たちが政権を取ったら」と言っていた。選挙戦のやり方も小出しであざとかったと思うけれど、泉さんは正攻法すぎるかも知れません。もうちょっとずるく動かなければ、まず党内の基盤が危なくなってしまうのではないかと思います。それが心配です。

飯田)岡田さんや安住さんが目立つ展開になってきていることもあります。

松井)なかには「岡田代表」、「安住幹事長」と言う人もいるわけです。これが立憲民主党の問題です。