AIでシカ食害防止、“振動”を利用する仕組みとは?

AIでシカ食害防止、“振動”を利用する仕組みとは?

 KDDI総合研究所(埼玉県ふじみ野市、中島康之所長、049・278・7464)と常葉大学、国土緑化推進機構などは、人工知能(AI)を活用して野生のシカなどによる森林被害を防ぐ技術の実証実験を始めた。防鹿柵に振動検知センサーを複数設置し、振動原因をAIで推定する。取得した振動データを検証し、振動原因の推定精度の改善や、アラーム通知などによって人が出向いての監視業務に役立てられるかを検証する。

 実証実験はシカの食害被害が深刻な静岡県内の植林地域で実施する。期間は2019年度中を予定。植林地域を囲う防鹿柵に、振動検知センサーを4メートル間隔で56個設置し、動物の衝突や風など振動原因をAIで推定する手法を検証する。

 ここ数年はカメラを使った監視もしているが、機器の購入やメンテナンスなどの費用がかさんでいる。今回は振動原因の検証用として複数のカメラを設置するが、実用化の際にはカメラなしでの運用を想定。また振動センサーは振動検知時のみ稼働するほか、振動データを集約したりクラウド上に送信したりする装置は太陽光発電で作動させ、低コストで運用する。


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