トヨタ初の「3気筒エンジン」年末から量産へ、注目の搭載車種は?

トヨタ初の「3気筒エンジン」年末から量産へ、注目の搭載車種は?

 トヨタ自動車は2019年末から、日本と中国で同社初となる3気筒ガソリンエンジンの量産に順次乗り出す。新設計思想「TNGA」に基づき開発した小型車向けエンジンで、まずは20年の投入を計画する小型車「ヴィッツ」の新型車に搭載するもよう。エンジンの主力拠点である上郷工場(愛知県豊田市)で生産を始める。20年には中国でも量産し、生産量は日中両国で月6万基超となる見込み。出力と燃費性能を両立した新エンジンで小型車の競争力を高める。

 新エンジンは現行の排気量1200―1500cc「NR型」(前モデルの「NZ型」を含む)の後継機種となり、気筒数を4気筒から3気筒に減らすことで低燃費・低コスト化につなげた。TNGAに基づく新エンジン群の一つで、同エンジンは2500cc、2000ccに続く3機種目となる。

 12月末をめどに上郷工場で月2万基超を生産し、20年4月には小型車の生産拠点であるトヨタ自動車東日本(TMEJ、宮城県大衡村)でも同2万基弱を手がける計画だ。

 中国では20年5月にも量産を始める。第一汽車集団との合弁会社で同1万基超、広州汽車集団と手がける広州市のエンジン工場で同1万基程度を作る。将来はインドでの生産も検討する。

 新エンジンは小型車に搭載している同クラスの直列4気筒エンジンに替わる機種で、小型車用車台「Bプラットフォーム」採用車向けとなる。3気筒エンジンは独BMWなど欧州勢のほか、日産自動車やホンダ、スズキなどが手がける。トヨタは子会社にダイハツ工業があるため、開発していなかった。

 トヨタは各国の規制強化を見据えプラグインハイブリッド車(PHV)や燃料電池車(FCV)に力を入れ、電気自動車(EV)も開発している。ただ普及には時間を要するため、ガソリン車の競争力も維持する。


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