ダイヘンはハンドリングロボットの提案力を強化するため、六甲事業所(神戸市東灘区)内のデモエリアを拡張した。各種ハンドやセンサーなどを組み合わせてパッケージ化し、中小企業に提案しやすくする。溶接以外の用途展開を増やす狙いだ。産業用ロボット事業の売上高に占めるハンドリングロボットの割合を、現在の約1割から2022年3月期にも約3割に高める。

六甲事業所の「六甲テクニカルセンター」のスペースを、従来比5割増の800平方メートルに拡張。展示するハンドリングロボットを同3倍の12台に増やした。

20年に買収した独ラゾテックのシステム構築(SI)ノウハウを生かし、各種ハンド、センサー、自律走行型搬送ロボット(AMR)などの周辺機器を一体で提案する。大手ロボットメーカーが敬遠しがちな中小企業向けに焦点を当てる。

ダイヘンはアーク溶接ロボットでは世界シェア首位を誇る。ただ溶接以外のロボットは後発で、ハンドリングロボットも溶接の工程に組み込んだ提案が多い。中小企業の人手不足が深刻化する中、提案力強化で現場のニーズに応える。

また14日に中空構造の100キログラム可搬ハンドリングロボットを発売した。アーム内部にケーブルを収容することで、ケーブルが加工対象物(ワーク)や治具などに触れる事故を防止できる。こうした展開を進め、産業用ロボットの製品ラインアップを、23年3月期までに倍増して33機種とする計画だ。