日本産業機械工業会(産機工)と日本プラスチック機械工業会がまとめた6月の射出成形機受注台数は、前年同月比62・8%増の1283台で、10カ月連続のプラスになった。輸出向けは同49・0%増の937台で10カ月連続のプラス、国内向けも同2・2倍の346台で6カ月連続のプラスだった。輸出は米国と中国向けが引き続き全体をけん引している。ただ足元で半導体不足の影響が顕在化しており、射出成形機のメーカー・ユーザーの双方で生産活動にブレーキがかかる可能性もありそうだ。

クラス別では型締め力100トン未満の小型機から同1000トン以上の大型機まで、満遍なくプラスだった。輸出の国・地域別で米中がリードする構図は変わらず、伸びが期待されるアジアは「新型コロナウイルス感染症の影響でインド、マレーシア、タイなどは伸びが鈍い状態」(大手成形機メーカー)という。

米国は医療機器向けと住宅向けに加え、自動車向けも足元で伸びている。中国は電子部品関係が中心。日本国内は自動車向けに加え、電子部品関係が伸びているという。

顧客の引き合い自体は順調だが、半導体不足や鋼材、プラスチックなどの材料の値上がりが次第に影を落としている。この先も材料の不足や高騰が続くようだと「需要はあっても生産が思うようにできなくなる」(同)可能性もあり、当面、注意が必要だ。