気候変動の脅威―水没、洪水、豪雨の日常化、日照り

 

毎年のように、ゲリラ豪雨に見舞われ、スーパー台風が上陸し、生活が脅かされています。気候変動の極端気候の危険性をひしひしと感じています。豪雨が続けば地滑りの危険性が高まり、山間部住民への大きな脅威となります。洪水や水没は平野部住民を脅かします。

 

地球温暖化がもたらす気候変動は、極端な気象現象、氷河の融解、海面上昇、豪雪、寒波など災害に結びついています。温暖化が進行していけば、さらに災害が増加していくでしょう。熱波の増大や熱帯病の拡散、水資源、食料生産が減少していく事態となっていきます。

 

活発な梅雨前線による九州の2020年7月の豪雨で洪水、水没の被害が広がりました。同じ場所で次々に積乱雲ができて列をなす線状降水帯が原因でした。

 

岐阜や長野の雨は太平洋からの暖かく湿った風が山にぶつかり、発達した雨雲がもたらした豪雨が続きました。豪雨の「常態化」がさらに進めば、社会経済基盤にも被害が及ぶでしょう。

 

日本、インド、フィリピンなどでも豪雨・洪水で被害があり、フランスのモンペリエでも数時間で半年分の雨が降りました。地域によっては日照り続きで水不足が心配される旱魃に見舞われ、田植え後、ほとんど雨が降りませんでした。そのため、稲は育たず、地面は割れてしまい、この農地の稲はすべて枯れてしまいました。農地がすべて浸水して収穫ができなくなった野菜農家もありました。温暖化によって水不足の危機にさらされる人は、世界の人口の6分の1にのぼります。気候変動が日本でも世界でも大変な状態になっています。異常な気候はもう新たな日常です。

 

「観測史上最高気温、雨量」といわれても頻繁に記録が更新されています。このように地球温暖化は、生活を脅かし、まさに私たち人類自身の問題です、人類の生存にとって大きな脅威となってきています。
(「トコトンやさしい地球学の本」p.116ー117より一部抜粋)

<書籍紹介>
地球は、時速1500キロという超高速で自転し、巨大で、46億年という長い歴史を通して形作られてきた。今、様々な要因で地球の環境は変わりつつあり、危機に瀕している。そこで本書は、地球の基礎からその将来、そして新たな地球の見方までを解説する。

書名:トコトンやさしい地球学の本
著者名:西川有司 (著)
判型:A5判
総頁数:160頁
税込み価格:1,650円

<執筆者>
西川有司(にしかわ・ゆうじ)
1975年早稲田大学大学院資源工学修士課程修了。1975年〜2012年三井金属鉱業(株)、三井金属資源開発(株)、日本メタル経済研究所。放送大学非常勤講師(2014〜2018)。
主に資源探査・開発・評価、研究などに従事。その他グルジア国(現在ジョージア)首相顧問、資源素材学会資源経済委員長など。
現在、EBRD(欧州復興開発銀行)EGP顧問、英国マイニングジャーナルライターなど。

<販売サイト>
Amazon
Rakuten ブックス
日刊工業新聞ブックストア

<目次(一部抜粋)>
第1章 地球とはいったいどんなものなのか
地球は不思議な惑星だ/宇宙の中の地球/地球の内部はどうなっているのか/月と地球の関係は/地球の重力とは?

第2章 地球はどう見えてきたのだろう
地球の見方は様々あった/紀元前の地球のとらえ方/コペルニクスの天体革命/地球平面説から球体説への変貌/宇宙に浮かぶ地球―惑星の比較、組成から見た地球

第3章 もっと私たちの地球を知ろう
地球の内部は成層構造/地殻はマントル対流で動く/大気圏の動き/気象変化と地磁気の影響は/火山の活動が地球の姿を変える/様々な資源

第4章 温暖化現象が地球を脅かす
炭酸ガスが増大している/温暖化はどんな現象か/気候の変化が極端になってきた/生態系の変化/温暖化に起因する災害

第5章 地球でおこっている異変の顕在化
人類を取り巻く異変/人類がつくり出した脅威/巨大地震の脅威/海の無酸素化拡大/気候変動の脅威

第6章 地球の異変はくいとめられるのか
気候変動への対処/放射能はどうなるのか/微細プラスチックによる脅威/冷えていく地球

第7章 これからの地球の行方
地球の行方―希望はあるのか/生物は消えていくのか/人類はいなくなるのか/地球脱出は可能か/地球の消滅は現実なのか。太陽に飲み込まれるのか/地中生活の可能性/人類の希望/未来の地球