ビール大手各社が新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の解除を受け、業務用ビールの生産、出荷を拡大している。緊急事態宣言解除の観測が出始めた9月下旬あたりから、ビールの瓶やたるなど業務用商品の出荷量が前週比で2―3倍に拡大した。これに合わせて、生産量も約4倍に拡大。解除後の需要増を見込み、10月以降も前月比2―3倍増産する。

アサヒビールはビール「スーパードライ」のたるの出荷量が9月24―30日には前週比2倍以上に拡大。30日については前週の23日に比べ、約2・7倍となった。これに合わせて生産量も9月27―2日は前週比で約4倍に拡大した。

10月以降の生産量については、新型コロナウイルスの感染状況や、これに伴う規制の方向性が不透明なことから、出荷状況をみながら需給調整する。

サッポロビールは9月21―30日の出荷量が前週比約3倍に拡大した。生産については、瓶とたるの合計で10月は9月比で約3倍に拡大。11月は同約4倍を計画する。ただ、20年10月は緊急事態宣言が出ていなかったことから、前年同月比はほぼ同水準となる。缶商品も含めたビールの生産量は10月が9月比約5割増、11月が同6割増を計画する。

サントリービールの10月の生産量は、たるが9月比約2・2倍、瓶が同2・5倍、瓶とたるの合計で同約2・3倍。サントリーも同じく、前年同月比ではいずれも2割減となる。