東芝は工場のテレワーク促進につながる、プログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)開発支援のクラウドサービス提供を20日に始める。新型コロナウイルス感染拡大を受けて製造業もテレワークを本社や営業拠点中心に導入してきたが、生産現場と専用設備により出社せざるを得ない工場勤務などの課題を解決できる。サブスクリプション(定額制)で、月額1万円前後から。年間100件の契約を目指す。

主要子会社の東芝インフラシステムズ(川崎市幸区)が提供するサービス「nV―Toolsクラウド」は自宅など工場外からPLC用のプログラム開発やデバッグ(プログラムミスの修正)、シミュレーションなどが可能になる。運用保守もオンラインで対応できる。従来は工場に設置されたPLCに接続する専用パソコンで作業を行う必要があった。

クラウドサービスの利点は多い。複数拠点が関わる共同開発の場合に担当者がわざわざ出張せずに開発環境を共有できるほか、工場の専用パソコンに搭載していた開発支援ツールのバージョン管理が不要になって現場の負担が軽減する。クラウド上にPLCの仮想マシンをつくってプログラムの模擬実験を行えるため、工場で実機を増やさずに済む。

サービスの料金体系は平均利用と大量利用の2種類を準備する。主な顧客は今後自動化が期待される食品や繊維といった軽工業や、製造業向けの工場システム構築業者などだ。同様のクラウドサービスは一部の欧米メーカーが手がけているが、国内勢では初めてという。東芝はCD―ROM版の開発支援ツールを長年提供してきた。

プログラム開発から運用保守までオンラインで対応可能になる(利用画面イメージ)