自動車メーカーの減産が続いている。ホンダは11月上旬に国内生産を当初計画比1割減らし、三菱自動車は11月に国内1工場で生産調整する。トヨタ自動車は11月の世界生産を同約15%削減し、日産自動車も10―11月の世界生産を同3割程度減らす見通し。ある部品メーカー幹部は「週単位で生産計画が変わることもある」と指摘するなど、柔軟な需要変動への対応が求められる難しい生産状況が続きそうだ。

自動車メーカーの減産が続いている。ホンダは11月上旬に国内生産を当初計画比1割減らし、三菱自動車は11月に国内1工場で生産調整する。トヨタ自動車は11月の世界生産を同約15%削減し、日産自動車も10―11月の世界生産を同3割程度減らす見通し。ある部品メーカー幹部は「週単位で生産計画が変わることもある」と指摘するなど、柔軟な需要変動への対応が求められる難しい生産状況が続きそうだ。

ホンダは国内生産を10月に当初計画比3割減、11月上旬に1割削減する。減産幅は8―9月の同6割減と比べ改善を見込む。

三菱自は11月に水島製作所(岡山県倉敷市)の軽自動車を生産する1ラインで、昼夜2直のシフトを1直に減らす。同ラインで生産に従事する従業員の一時帰休も実施する。

トヨタは11月の世界生産計画を当初計画比約10万―15万台減の85万―90万台に見直した。当初計画から減産を強いられるが、約50万―60万台の生産を見込む10月から大幅に回復。11月として過去最高だった2020年11月の約83万台の水準にまで戻る見通しだ。熊倉和生調達本部長は「一番悪い時期は脱し平準化してきた」との認識を示す。

日産は「半導体調達が引き続き厳しい状況にある」(同社広報)とし減産が継続。SUBARU(スバル)は9月に国内工場を12日間停止し、再開後も生産調整を続ける。

東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大や半導体不足の影響による部品調達の調整は日々行われ、車各社は生産調整に奔走する。別の部品メーカー幹部によると「ADAS(先進運転支援システム)搭載車の生産が減っている」という。部品各社は生産計画の変更だけでなく、10月以降とみられていた生産挽回時期の遅れへの対応も求められる。サプライチェーン(供給網)の連携が欠かせない局面が続きそうだ。


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