日産自動車は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同研究する月面探査車の試作機(写真)を公開した。細かな砂で覆われた月面は、車輪が空転して砂に埋もれ、動けなくなる危険がある。日産が電気自動車(EV)で培った4輪を細かく制御する技術を生かし、月面探査車の走破性向上を目指す。

探査車には日産が、新型EV「アリア」に搭載した4輪制御技術「e―4ORCE(イーフォース)」を盛り込んだ。車両の前後に搭載した2基のモーターやブレーキで4輪を自在に制御できる同技術を応用し、探査車の四つの車輪を緻密に制御しながら空転を最小限に抑え、月面での安定走行につなげる。

両社は2020年1月から共同研究を開始。22年まで走行試験を繰り返し、砂地走行のメカニズム解明に取り組む。

日産は2―27日に横浜市の本社1階で30年度までの長期ビジョンで示したEVのコンセプト車などと共に探査車の試作機を一般公開する。