日立金属は、リチウムイオン二次電池(LIB)向けに、コバルト含有量を同社従来品より約8割減らしても高容量化と長寿命化を両立できる正極材技術を開発した。ニッケルを増やすと寿命低下が懸念されてきたが、独自の組織制御により結晶構造の劣化を抑制。約8割が一般的だったニッケル含有量を約9割に高めても寿命の維持を確認した。コバルトの使用低減で温室効果ガス(GHG)の排出量削減につながるという。

リチウムイオン二次電池は電気自動車(EV)向け需要が伸びており、一層の高容量化と長寿命化が求められている。電池の製造工程における環境負荷の低減も急務となっている。

同社は粉末冶金技術を駆使した今回の技術により、水溶性を持たない各種物質でも原材料に使えるよう選択肢拡大のめどを付けた。 

コバルトは正極材に必要不可欠とされているが、これを由来とするGHG排出量が多く、その削減が電池・正極メーカーなどにおける課題だった。