塩野義製薬は新型コロナウイルス感染症治療薬として開発中の経口抗ウイルス薬「開発番号S―217622」について、非臨床試験でオミクロン株の亜種BA2・75系統への高い抗ウイルス活性を確認したと発表した。新型コロナの中等症・軽症向けの新たな治療選択肢が実現するよう、繰り返す変異に対して今後も臨床分離株を入手次第の迅速な評価を進め、検証結果の蓄積を図る。

同系統はオミクロン株の新たな系統。他の変異と比較した感染の広がりやすさや重症化しやすさなどは明らかになっていない。だが、表面のスパイクたんぱく質の変異から一部の治療薬やワクチンの効果が低減する可能性が示唆されているため、新たな治療選択肢が望まれている。同治療薬は開発終盤の第3相臨床試験中。効果を示すための検証をさまざまな形で進めている。