塩野義製薬は開発してきた新型コロナウイルス感染症の予防ワクチンについて、日本国内での製造販売承認申請を行った。1回目と2回目の接種の初回免疫と3回目接種の追加免疫を適応とする。国内で行った五つの臨床試験の良好な結果に基づいて申請した。

同ワクチンは子会社のUMNファーマ(秋田市)が持つ、昆虫細胞などを使うたんぱく発現技術「BEVS」を活用した遺伝子組換えたんぱくワクチン。ウイルスの遺伝子情報から目的の抗原たんぱくを発現し精製後、補助剤を加え投与する。インフルエンザ予防ワクチンなど複数の承認済み製品と同様の技術で他の感染症リスクを抑えた培養法を確立。

臨床試験では中和抗体価で評価項目を達成し、米ファイザー製ワクチンを2回接種後の追加免疫ではファイザー製3回接種に劣らない結果を得られた。接種による臨床上の大きな懸念もなく、安全性も評価できた。現在主流のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンと違う仕組みのワクチンのため、選択肢が広がることとなる。