ヤンマーホールディングス(HD)傘下のヤンマー建機(福岡県筑後市、ジュリアーノ・パロディ社長)は、掘削スピードが従来機より15%高い油圧ショベルなど2機種を6月14日に発売する。油圧ショベルでは構造上死角となる右側方と後方にカメラを標準搭載し、作業の安全性を高めた。2機種合わせて年間320台の販売を目指す。

発売するのは8トン級の「ViO80―7」と、10トン級の「SV100―7」で、都市型油圧ショベルの人気シリーズのモデルチェンジ機。ガラス面積を大きくして解放感のあるキャビンのデザインにしたことで、作業機周辺の死角を最小限に抑え、オペレーターの操作性向上を実現した。

ViO80―7はエンジンを高出力化し、掘削スピードが従来比15%、登坂速度を同10%それぞれ高めた。SV100―7は8トン級の油圧ショベルに搭載していた二つの油圧ポンプを独立して制御する油圧システムを採用。これにより、登坂速度が同25%、燃料1リットル当たりの作業量も同15%向上するなど、作業性と燃費効率を両立させた。

消費税抜きの価格はViO80―7が1313万1000円、SV100―7が1487万7000円。


【関連記事】 建機メーカーが大注目する異色のレンタル会社