日立建機は油圧ショベル1台で多用途に活用できるアタッチメント着脱システム「P―Line」を国内向けに10月に発売する。オペレーターは運転席にいながら1人でアタッチメントを交換し、これまで複数の機械や人で行っていたさまざまな作業を1台の油圧ショベルで行える。

対象のショベルは1・7―40トンクラス。新品だけでなく、既存機種への後付けも可能。都市土木や解体、管工事など幅広い業種からの需要を見込む。油圧ショベルとアタッチメント、旋回機能付きの完全油圧式クイックカプラ、アタッチメント自動認識装置で構成。顧客の業種に応じて自由に組み合わせられる。

運転席に座ったまま数十秒でアタッチメントを付け替えられ、交換作業の労力と時間を節約できる。旋回機能付きクイックカプラにより、すべてのアタッチメントが360度回転操作可能。さまざまな角度の施工面の作業にも対応し、通常より広い範囲を施工できる。オペレーターが自身で設定していた油圧の圧力・流量調整も自動で行うため設定の手間も省ける。