JR東海は“ドクターイエロー”の愛称で親しまれる新幹線設備用点検車両の機能を代替する東海道新幹線「N700S」の新車両を投入する。2026―28年度に17編成のN700Sを投入し、一部に画像解析による電車線金具の異常検知機能とレールなどの軌道材料のモニタリング機能を新たに搭載する。投資額は非公表。

営業車で高頻度に点検を行うことで安全性を高める。丹羽俊介社長は、「より安全で快適、環境性能も高められる」と説明した。

東海道新幹線「N700S」(JR東海提供)
来年1月に引退するJR東海のドクターイエロー(T4編成)

今回の追加投入で、同社の保有するN700Sは合計76編成となる。新編成には停電時にバッテリーで空調を稼働させる機能も追加し、廃棄車両から再生したアルミニウム部材の使用範囲を従来編成に比べ約1・6倍に増やす。また、新編成と既存編成の両方でパンタグラフへの飛来物付着を検知する機能の追加や車両データの伝送機能の強化を行う。

丹羽社長は引退するドクターイエローについて「多くの人にご愛顧いただいた」と感謝を述べた。撮影会などのイベント開催を検討している。