日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が1日発表した2024年上期(1―6月)の新車販売台数は、前年同期比13・2%減の212万7490台で上期としては2年ぶりのマイナスだった。認証不正によるダイハツ工業やトヨタ自動車の出荷停止が影響した。7月以降も認証不正問題が尾を引きそうだ。

1―6月の登録車は前年同期比10・7%減の139万7651台で2年ぶりの減少となった。登録車のうち普通乗用車は同2・9%減の87万4837台。小型乗用車は同23・2%減の35万9265台と上期ベースで過去最低だったほか、小型貨物車が同25・9%減の8万8795台と減少幅が大きかった。

軽自動車は同17・7%減の72万9839台で2年ぶりのマイナス。直近10年間で最低水準だった。スズキは同14・9%増の30万5598台となる一方、ダイハツは同60・5%減の11万6710台にとどまった。上期のスズキのシェア首位は06年上期以来、18年ぶり。

6月単月の新車販売台数は前年同月比4・9%減の37万3599台で6カ月連続のマイナス。登録車は同7・0%減の24万1561台で6カ月連続マイナス、軽自動車は同0・7%減の13万2038台で7カ月連続マイナスだった。

認証不正でトヨタやマツダが6月に一部の出荷を停止をしたが、自販連では「影響にはタイムラグ(時間差)がある。7月以降に本格化してくる」とみる。一方、軽自動車について全軽自協は「ダイハツの生産再開・出荷再開が始まり、マイナス幅も小さくなっており、今後の伸びが期待される。ただ6月もわずかだがマイナスが継続した。影響がいつまで継続するのか判断しにくい状況」としている。


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