春は新生活のスタートと同時に別れの季節でもあります。

五島市の福江港では、島の人々と転勤や進学などで島を離れる恩師や友人が別れを惜しむ姿が見られます。

駆けつけた教え子たちと言葉を交わすのは、岐宿中学校で1年間教壇に立った山下まどか先生です。

4月から平戸市の中学校に赴任します。

(山下まどか先生)

「地元も五島だったので、すごく安心しながら子どもたちと先生方に支えていただきながら、頑張ることができた。遠くに行ってもずっと応援してるので、頑張ってほしい」

夢を追いかけて島を出る若者も。

(見送り)

「甲子園出ろよ」

「頑張れよ」

福江中3年の川口泰生さんは、4月から長崎日大高校に進学。野球部で甲子園出場を目指すそうです。

(川口泰生さん)

「まずは寮生活になれることで、1年生からベンチに入れるように頑張ります」

五島市の福江港ターミナル。

就職・進学や転勤の時期を迎え、連日、島を離れる人と送り出す人たちが別れを惜しむ姿が見られます。

(溝端 香先生)

「よかった最後に会えて。会えないまま終わったらどうしようと思ってたけど、元気になった?」

フェリーの出港まで、あとわずかとなった桟橋では。

♬ 風になりたい

手づくりのプラカードなどを、手に恩師への感謝の言葉を届けます。

(見送る人)

「フレーフレー溝端!フレフレ溝端!フレフレ溝端!」

「1年間ありがとうございました」

(溝端 香先生)

「みんなありがとう」

出港を知らせる霧笛を合図に、惜別の紙テープが宙に舞いあがり、島の人たちは手を振りながら新たな門出を見送りました。