大村市の中学校の体育大会で、19日、突風が発生し、テントが倒れるなどして2人がケガをしました。

気象台は、地表付近で温められた空気が上昇することで起こる つむじ風の一種「じん旋風」ではないかとみています。

19日、大村市の中学校で開かれた体育大会。

午前11時半頃、生徒たちが競技に取り組むグラウンドでは。

(アナウンス)

「風で砂ぼこりが舞っています」

激しい風によって書類などが吹き飛ばされています。

そして、風は勢いを増し、砂埃でグラウンドが見えなくなるほどに…。

(参加者)

「やばーい」

市の教育委員会によりますと、テント2張りが風にあおられて倒れ、テントを押さえていた保護者の女性2人が、腕や指に軽いケガをしたということです。

(長崎地方気象台 安留 幹雄 統括予報官)

「(19日は)気温がかなり上がっていた。運動場辺りの気温も上がって、上昇流が発生。それによりじん旋風が発生したと推測される」

長崎地方気象台は、地表付近で温められた空気が上昇することで起こるつむじ風の一種「じん旋風」ではないかとみています。

(長崎地方気象台 安留 幹雄 統括予報官)

「地表面と上空との気温差で発生すると言われている。(つむじ風に遭遇したら)、一番いいのは建物に避難すること。余裕がない場合は、地べたに(しゃがんで)、頭を守る。飛びやすいものは対策をとる必要がある」

教育委員会では、今後、各学校にテントを設置する際に強風対策をすることや、強風が発生した際には、安全に避難誘導するよう呼びかけるということです。

19日、佐世保市で相次いだのは「火事」です。

(長崎地方気象台 安留 幹雄 統括予報官)

「天気が晴れていて乾燥している。風も絡んでくると物が燃えやすくなっている」

黒髪町で木造2階建ての住宅1棟を全焼し、1人が軽いやけどをしたほか、皆瀬町では倉庫1棟を全焼。

矢峰町では木造平屋の住宅1棟を全焼し、隣接する住宅の一部を焼きました。

県内では、今月14日から乾燥注意報が出されていて、野焼きの火が燃え広がるなど、火事が相次いでいます。

(長崎地方気象台 安留 幹雄 統括予報官)

「火の管理だけは、厳重に注意してほしい」

気象台によりますと、21日も乾燥は続く見込みだということです。