造船業の魅力を学生に周知し、高度な専門人材の確保に努めます。

県と大島造船所は脱炭素社会の実現や、人材育成に向けた連携協定を締結しました。

西海市に本社を置く大島造船所は、ばら積み貨物船に特化した船舶事業のほか、橋や桟橋の保全工事などを手掛けます。

三菱重工業から譲渡を受けた香焼工場の引き渡しが、おととし12月に完了していて、今後は海上物流の脱炭素化や次世代燃料を活用した船舶開発などを進めるとしています。

(平賀 英一社長)

「(造船業界で)カーボンニュートラル社会の実現は、最重要なテーマの1つ。長崎県の組織力、知見を借りて県内造船業界の活性化が図られることを期待している」

(大石知事)

「(造船業は)夢がある、時代の潮流をとらえたものと、持続的に成長していく基幹産業ということをしっかり示して、業界全体の人材確保にも県として取り組んでいきたい」

造船業の魅力発信に向け、両者は、県内の高校や高専、県外の大学と連携した事業説明会や、小学生向けの造船所の見学会開催などを今後、検討します。