金沢観光の楽しみの1つ、食事。金沢のグルメは、カニやスシを連想しますが…「加賀料理」なんていう、敷居の高そうな料亭料理?加賀百万石の高級な料理?と、尻込みしてしまいそうなワードがヒット。しかし意外や意外。実は「郷土料理」に分類されるいわゆるおふくろの味です。
かつて本願寺が支配した金沢は京風の食文化が育ち、江戸時代に入ると徳川幕府の配下にあったため江戸の文化も流入。時代とともに、京風と江戸風がミックスされた金沢の独自の食文化は旅のプランにマストです!

加賀料理「加能」

今回、筆者が記念すべく人生初の「加賀料理」を体験したのは金沢旅行で宿泊した、金沢国際ホテル内のお食事処加賀料理「加能」。高台に建つホテルの最上階にあり、大きな窓からは水平線が一望。夕日が日本海に沈む様子を眺めながら楽しみました。

加賀(本格加賀料理のお会席)

朝晩、過ごしやすくなり、秋の足音が聞こえてきましたが筆者の訪れたのは7月だったため夏メニューのご紹介です。
烏賊の黒づくり/ 鯛の煮こごり/ アミエビ胡桃佃煮/さつまいもの蜜煮/河豚すじ/泥鰌の蒲焼/甘海老の子入り真薯/バイ貝
【日本酒】福正宗黒帯/手取川政宗本流/宗玄
金沢の日本酒とともに、京の雰囲気を感じる前菜からスタートです。烏賊の黒づくりやバイ貝は北陸の味覚。京の雰囲気になじんで違和感は全くありません。京会席と言われても何も疑わずに頷いてしまいそうです。

涼しげで美しいお造りにうっとり!
鯛/鮪/かじき昆布締め/甘海老
日本海側のお魚は身がキュっと引き締まっているように感じます。

お椀のお魚はきす。くるりと結ばれたその姿は職人技。薄味だけどうまみがたっぷり。暑さで疲れた体に染み渡り、じわじわと回復させてくれる優しさを感じました。

焼き魚はのどぐろ。
日本海側を訪れたら食べたいお魚の筆頭。塩焼きで素材の味を堪能!

加賀料理の代表格、加賀蓮根の蓮蒸し。
通常は、蓮根につなぎとして卵やかたくり粉を用いて形成しますが、加賀蓮根は餅蓮根とも呼ばれ粘り気がとても強いため、すりおろした加賀蓮根だけ形成が容易だそう。蒸し上げると粘り気が増してまるでお餅の様な食感に。あられをまとって京風なビジュアルですが、お味は武家の力強さを感じます。これぞ金沢の味覚!

さらに金沢の煮物、じぶ煮が続きます。
江戸時代から食べられていた武家料理で、じぶじぶ煮るの擬声語に由来しているという説や、豊臣秀吉の兵糧奉行の岡部治部右衛門が朝鮮から伝えたため、治部「じぶ」が充てがわれたなど発祥は諸説あ理、歴史のロマンを感じる逸品。鴨肉に小麦粉がまぶされているのでとろみがあり、体が温まりパワーがみなぎって来るお料理です。

揚げ物は、鮴(ごり)
金沢の郷土料理には欠かせない小魚だそうで、現在は生育環境の変化で数が激減し、貴重な食材となっているそう。一匹丸ごと揚げられパリパリバリバリ!香ばしい風味が魅力です。お刺身でも食べられ、みずみずしくさっぱりした味わいと聞きました。

ご飯は、雑炊。
ここまでかなりのボリュームだったのと、夏の暑さで胃が疲れているのでこれは嬉しい。サラサラサラ〜と、流し込み、筆者の記念すべき「加賀料理」体験はフィニッシュを迎えました。

最後は季節のフルーツを。

地平線に沈み行く夕日を眺めながらの「加賀料理」は格別。

金沢がもっと好きになる「加賀料理」

観光名所を周るだけではなく、食からも金沢を知る。「加賀料理」はより深く金沢を堪能できる魅惑の郷土料理でした。
秋・春・冬…他の季節のお料理も体験してみたい。また金沢に行かなくっちゃ!金沢を訪れたらぜひ、「加賀料理」を。


詳細
加賀料理「加能」
昼食 11:30〜15:00 (LO 14:30)
夕食 18:00〜22:00 (LO 21:00)
◆夢見見(気軽に楽しめミニ会席)9品:5,020円
◆胡蝶(おすすめのお手頃会席) 10品:7,260円
◆高尾(季節を感じられる会席) 10品:9,680円 ※要予約
◆加賀(本格加賀料理のお会席) 10品:12,650円 ※要予約
(甘海老・のど黒・蓮蒸し・鴨治部煮)
※予算に応じた献立の仕立てが可能。(予約時に問い合わせ)
※他、ランチメニューや季節の特別会席もあり。
※価格はすべてサービス料・消費税込。

金沢国際ホテル
石川県金沢市大額町ル8番地
TEL:076-296-0111
加賀料理「加能」直通
TEL:076-296-0118