巷に流布される「体にいいこと」を試してみたけれど、たまった疲れはまったく取れない。正しいと信じていた習慣が、実は効果ゼロなんてことも……。今、間違いだらけの習慣を総点検し、疲れない体になろう!

◆「一日2Lは飲め」。発汗・排泄を伴わない場合は定説を疑え!

 水は健康の源と思われがちだ。しかし飲みすぎは、正常な体をむしろ害し、疲れのもとに。東洋医学に詳しい石原結實医師はこう言う。

「西洋医学は、『血栓(脳梗塞、心筋梗塞)を防ぐため一日2Lの水を飲んで血をサラサラにしよう』と提唱しています。しかし体が欲していないのに飲めば、体内にたまって耳鳴りや頭痛、むくみなどを引き起こし体全体が不調になり、疲れやすくなる。それを東洋医学では『水毒』と呼びます」

 また、水によって体が冷えると白血球の働きが悪くなったり、腸の機能が下がり、免疫力が落ちる。

「水毒が最も重篤になった状態が心不全です。肺に水がたまる肺水腫や、胸水、腹水などの症状が出るように、心不全は体内が水びたしになった末に起きる病気。水の取りすぎは、心臓の力を弱め、日常生活にも支障をきたします」

◆出してから飲むのが基本

 水を摂取する際は、出してから飲むのが基本だとか。

「水毒は、体内の水の出入りのバランスが崩れたときに始まります。まず発汗や尿で体から水を排泄し、その後に体を冷やさないように飲むように心がけてください。温かい紅茶は、余分な水を出す利尿作用もありますから最強の飲み物と言えるでしょう」

 水はどんどん出し、疲労をためない習慣づくりが必要だ。

★GOOD……発汗や排泄で余分な水を出してから水分を摂取

★BAD……発汗、排泄をしていないのに一日2Lを摂取

【医学博士 石原結實氏】
イシハラクリニック院長。生姜紅茶など独自の健康法を提唱。『水分の摂りすぎが病気をつくる』(ビジネス社)など著書300冊超

<取材・文/真島加代(清談社)>

―[さらば![疲れるカラダ]]―