新型コロナ第7波が襲う中、行動制限のない3年ぶりの夏が到来。だが、危ないのはコロナだけではない。この夏、生命を脅かしかねない注意すべき危機について徹底取材した。

◆手軽に涼める夏のアイテムで大ケガの恐れあり!?

 街中で目にすることが増えた携帯用扇風機。一方で、’19〜’20年で、そのバッテリーが爆発する事故が30件以上報告されている。家電評論家の鴻池賢三氏が解説する。

「原因は落下などの衝撃でリチウムイオン電池の中のセパレーターが損傷すること。さまざまな製品で用いられているリチウムイオン電池ですが、携帯用扇風機は使い方が荒くなりがち。リチウムイオン電池はエネルギーの塊で、小型で大容量になった分、危険性が増しています」

◆地面に落下した数日後に爆発することも

 地面に落下した数日後に爆発することもあり、思わぬ事故につながりやすいという。

「ひと頃よりリチウムイオン電池が安価になり、粗悪品も一部交ざっているような状況です。購入の際はメーカーを基準に選び、地面に落とさないように紐をつけるなどの工夫が鉄則。乾電池式のほうが安全性は高く、パナソニックやアイリスオーヤマの乾電池式モバイル扇風機、首かけ式ならソニーのネッククーラーなどがおすすめです」

 快適かつ安全な夏にしたい。

◆突如現れる「高温注意」警告でスマホ使用不可に

 猛暑で調子が悪くなるのは、人間だけではない。携帯会社が注意を呼びかけているのが、暑さでスマホ本体が高温になる「スマホ熱中症」だ。前出の鴻池氏はこう語る。

「近年のスマホが高性能化し、かつ軽量・薄型になったことが原因です。多くのスマホは45℃近い高温になると、故障を防ぐために緊急電話以外の機能を強制的に停止されますが、バッテリーの急激な劣化は避けられません」

◆スマホケースを外すことも予防に

 外気温が30℃を超えると、スマホの放熱能力は著しく低下するという。炎天下で活動する場合、スマホが「高温注意」状態に陥る可能性は高い。

「PC用冷却パッド、冷えピタ、おしぼりや人体などに押し当て、緊急的にその熱を吸わせることは可能です」

 氷など極端に冷たいものに当てると、スマホ内部で結露が生じ、故障の原因になる。

「屋外でのより根本的な予防策は、熱がこもりやすくなるスマホケースを外す、もしくはファン付きのケースを使うことですね。風に当てるのが放熱の基本で、常に風が定量的に当たる状態は原理的に有効と言えます」

【家電評論家・鴻池賢三氏】
技術トレンドに精通するオーディオ・ビジュアル評論家。家電製品などの賢い選び方や使い方を発信する

取材・文/週刊SPA!編集部

―[真夏の危険注意報]―