夫婦の3組に1組が離婚する時代、再婚や事実婚のカップルも珍しくなくなり、親世代が認知症という家庭も少なくなくなった……。家族のかたちが大きく変容するなか、身近になった相続問題で悩む人は増えている。今回は新型コロナに感染し、一時は死を覚悟した俳優の石田純一さん(68歳)に、愛する子供たちへの相続の考え方について聞いてきた。

◆死を覚悟した悲痛なLINEメッセージ

「心臓がちょっと苦しい!明日が来ることを信じてるけどダメだったらごめん」

 死を予感させる悲痛な言葉の主は、俳優の石田純一さんだ。’20年4月、新型コロナに感染し、死線を彷徨っていた石田さんは、病床から冒頭の“遺書”を愛する家族に送っていたのだ。

「LINEの遺書に効力がないのは知っていますが、法的に有効な自筆遺言を書く時間なんてなかった。遺言というより、メッセージですね」

◆死線を彷徨い、相続について真剣に考えるようになった

 その後、妻の東尾理子さんの献身的な支えもあって病から回復した。理子さんとの間には3人の子供がいるほか、前々妻との間に俳優のいしだ壱成さん、前妻との間にモデルのすみれさんがいる。5人の子供は法定相続人だ。

「一度は死を覚悟して、相続について真剣に考えるようになりました。子供たちには非課税枠の範囲内で暦年贈与をしています。世間ではおじいちゃんが孫に贈与するのが一般的みたいですが、僕もいいじじいなので(笑)」

◆いしだ壱成さんをサポートすることが最大の相続

 ひとつ気がかりなのは、不祥事やメンタルの不調から芸能界復帰を目指す長男・いしだ壱成さんの行く末だという。

「復活できるよう物心両面でサポートすることが、彼への最大の相続。僕には、彼が再ブレイクする予感がある。そのときまで壱成が頑張れるかですね」
◆石田さんが相続で最も重視していること

 子供たちの将来を気にかける石田さんだが、相続で最も重視しているのは、財産を残すことではないという。

「どう稼ぐかを優先して、楽しく生きるのが一番。僕の考える相続とは、思いが継承されていくこと。相続税はそのための“必要経費”ですね」

 この4月、初孫に恵まれ、おじいちゃんになった石田さん。被相続人として、次世代に思いを“相続”していくのだろう。

【俳優・タレント 石田純一】
’54年生まれ。“トレンディ俳優”としてバブル期に多数のドラマに出演。代表作に社会現象にもなった『抱きしめたい!』(フジテレビ)

<取材・文/週刊SPA!編集部>

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