禁断の恋か、ただの快楽か――。不謹慎だからこそ燃え上がってしまう不倫。しかし高年収ではない男性が妻に秘密でその費用をどうしているのか。そこで、専門家たちによる女性心理の解説とともに、1か月1万円以内で収めるドケチ不倫の実態を取材した。

◆宿泊費1500円のキャンプで見せ場をつくる

●長嶺 武さん(仮名・38歳/年収610万円)交際歴3年
相手:都内勤務の会社員
ナンパで声をかけた28歳の女性と3年間1万円不倫を続ける。サプライズ好きで、性欲強めの彼女に飽きられないように、月2で外泊している
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平凡な毎日に、ひとさじの刺激が欲しい――。日常に彩りを求めて不倫に走る女性の願望を月1万円で満たしているのが、都内で営業職に就く長嶺武さん(仮名・38歳)だ。

「なかでも僕の得意な分野がアウトドア。昔からキャンプが趣味だったので、妻にも友達と山に行くと伝えれば怪しまれません。道具があれば、必要な費用はテントサイト料と食費で5000円以内。ホットワインやアヒージョなどオシャレキャンプ飯を格安の食材でもおいしく食べてもらえるのがよいところ。食後に星空の下でコーヒーでもすすれば、ムードは完璧です」

◆コスプレの衣服で…

平日も互いの仕事終わりに待ち合わせ、密会を重ねる。

「彼女は性に対しても貪欲で、最近はコスプレの衣服が充実しているラブホで過ごしました。会えない週は、妻が寝ている横でリモートでマンネリ解消に努めています」

20代女子を飽きさせないための準備に余念がないが「正直、体力的にしんどいですね」とぼやく。

◆女性の心理とは? 今野裕幸氏の解説

いわゆる刺激を求めて不倫するタイプの女性は、もてなし上手な男性にほだされやすく、不倫関係が長続きすることも。職場や趣味の集まりなど、もともと知り合いだった者同士が不倫に発展しやすいのですが、長嶺さんのような演出力がある男性はアプリや合コンなど初対面でも不倫に持ち込みやすいようです。長嶺さんのように、キャンプブームに乗じて野外デートに持ち込む人も。

◆<長嶺さんの不倫明細>

●第1週 オシャレキャンプ密会
ガソリン代 (走行距離90㎞) 1500円
場所代 (テントサイト代) 1500円
食材費 (ホットワイン材料費) 866円
食材費 (サバ缶アヒージョ材料費) 320円
食材費 (ミネラルウォーター/1本) 82円
雑費 (ホッカイロ/2袋) 60円
ドリップコーヒー (2袋) 40円

●第2週 彼女宅でおこもりデート
交通費 (電車利用/王子⇔椎名町) 630円
飲食代 (キャンプの残りのワイン) 0円
お土産代(ケンタッキーチキンセット) 840円
雑費 (温感ローション/1本) 784円

●第3週 ラブホ休憩タイム密会
交通費 (電車利用/王子⇔池袋) 336円
雑費 (ドンキで購入した手錠) 560円
場所代 (ラブホテル/2時間) 2450円

●第4週 Zoomでリモートデート
Zoom無料会員 0円

◆月経費計 9968円

サプライズ好きの彼女のために、当日「キャンプに行こう」と電話。スムーズなテント設営でかい性を見せつける。3週目のラブホ密会は彼女が喜びそうなSNS映えする部屋を底値で予約。食事から入浴剤まで無料サービスの豊富なラブホなので無駄な出費を省ける。外へデートに行けない週も彼女の家やリモートでカネを使わず相手の性欲を満たす

【探偵、交渉コンサルタント 今野裕幸氏】
総合探偵社スプラッシュジャパン代表。探偵業歴20年以上、浮気調査から詐欺横領まで年1000件以上の男女問題を解決

取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/岡崎たかお モデル/岬 あずさ

―[[月1万円不倫]の経費明細]―