間もなく引っ越しシーズンが到来。「住みたい街」上位に飛びつくよりも、「住みたくない街」を回避するのが賢明だ。さまざまな観点のランキングを参考に、快適な住まいを探すのだ! 今回は東京を中心に紹介しているが、大阪の状況はどうなのだろうか。大阪の新興ベッドタウンについて専門家に聞いてみた。
◆関西屈指のベッドタウン・堺市が住みづらい?

 今回の「住みたくない街」ランキング、大阪はどうか。近畿圏を中心に不動産投資を営む岡田のぶゆき氏が選ぶ、「本当は住みづらい新興ベッドタウン・大阪編」。1位は人口82万人で関西屈指のベッドタウン・堺市だ。

「『泉北高速鉄道』は運賃が割高で有名。市内は歩道のない狭い道路の地域があり、歩行者もドライバーもストレスです。大阪刑務所があるのも治安の点でファミリー層には減点対象です」

◆通勤時間が長く、大型トラックが多数走る街

 続いて2位は、高層住宅が乱立するベイエリア、大阪市の南港ポートタウンだ。

「大阪市内なのに中心部の梅田に出るまで電車で40分と通勤がしんどい。物流拠点が近く、大きなトラックがガンガン走るので、子供がいる親は気を使う。東京の湾岸と比べ、総じてイケてない」

◆大阪はクセ強住宅地が多め、見極めは慎重に

 3位は吹田市。アクセス抜群のベッドタウンのはずだ。

「南側の神崎川に近い地域は昔から粗暴犯の犯罪発生件数が高い。荒れている公立中学もあるので、学区選びは慎重に」(岡田氏)

 大阪はクセ強住宅地が多い。慎重な見極めが必要だ。

◆本当は住みづらい大阪の新興ベッドタウン

1位 堺市
世界最大の古墳があり古墳マニアにはいいかも

2位 大阪市南港
住民の高齢化も懸念材料とされている

3位 吹田市
南部川沿いは治安注意。公教育に当たり外れあり

【不動産投資家・岡田のぶゆき氏】
近畿圏を中心に展開。総投資額60億円超、年間家賃収入約6億円。著書に『低資金で高収益! [Airbnb]不動産投資戦略』(ぱる出版)

<取材・文/週刊SPA!編集部>

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