反響の大きかった2023年の記事を厳選、ジャンル別にトップ10を発表してきた。今回は該当ジャンルがなかったが実は大人気だった記事を紹介する!(集計期間は2023年1月〜10月まで。初公開2023年3月6日 記事は取材時の状況です) *  *  *

発達障害の認知度が年々高まっている。従来は子供の問題だと思われてきたが、実は一定数の割合で「大人にも発達障害の人がいる」という事実が知られるようになった。「発達障害」が社会に少しずつ浸透する一方、さまざまな弊害が生まれている。

・「大人の発達障害」をよく理解せずに対応しようとする会社の増加
・会社から対応を一任され、苦慮する現場や上司
・浸透したことにより、逆に働きづらくなっている当事者

これらの弊害が職場を蝕む「大人の発達障害」の最前線に追った。

◆職場で「お前は発達障害だと思う」…名指しされた人の意外な胸中

「職場の先輩から『お前は発達障害だと思う』と言われ、知能テストとカウンセリングを勧められました」

そう話すのはインフラ整備関連の仕事をする加藤将司さん(仮名・40代)だ。加藤さんは前の職場でも人間関係で悩み、「人事評価を落とされてうつ病を疑われた」という。

◆ベテラン社員と揉めて疑惑の目が…

発達障害を指摘されたきっかけは、作業現場でベテラン社員と揉めたことだった。

「もともと人間関係で悩んでいて、社内でも孤立ぎみだったのは確かです。そんなときにベテラン社員と揉めたことが社内で話題になってしまい、前の職場で発達障害の部下を持っていた先輩から『お前もそうだと思う』と言われ……」

◆発達障害の検査結果は?

AdobeStock_561256066検査結果は、発達障害のグレーゾーン(傾向はあるが確定はできない)だったという。

「結果は職場の上長と管理職だけに共有したつもりなのに、いつの間にか職場全体にバレていました。ただ、先輩には感謝しています。『発達障害の傾向があるので、適切な対応をしないとお互いに不幸だ』と、上司との間を取り持ってくれたので。おかげで少しは働きやすくなる気がします」

一人の理解者の存在が助けになることもある。

取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/菊竹 規 モデル/黒木俊穂